導電性カーボンペースト

当社では様々な仕様のカーボンペースト伝導性インクを製造販売しております。国内外問わず、幅広いメーカーから長年に渡って信頼を得られている製品です。また、お客様の用途に応じた仕様のカーボンペーストの製造も小ロットから承っております。

カーボンペーストGM-シリーズは、可変抵抗体用に、独自の比抵抗を持った2種類のグラファイトと2種類のカーボンブラックを、特殊製造したフェノール樹脂と混合・混錬し製造したものです。又、独自の製造方法開発により従来品に比べて低価格にて供給することが可能となりました。

導電性カーボンペースト

製品概要

当社の導電性カーボンペーストGM-は、スクリーン印刷が可能な1液型の熱硬化性カーボンペーストです。硬度に優れ(5H)、導電性・抵抗性にも優れています。代表的な用途としては、自動車用のポテンショメーター、モーターやカメラなどの抵抗体を構成する基板へのスクリーン印刷などに使用されます。

製品の特徴

  • 印刷後のインクの硬度が5Hと優れております。
  • インクの抵抗値が40Ωから2MΩまで幅広くラインナップされております。
  • 各抵抗値(40Ω/Sq~2MΩ/Sq)にて最適なグラファイトとカーボンを組み合わせたことにより、広い抵抗値範囲に於いて安定した性能を得ることができます。
  • 高沸点溶剤を使用しておりますので版上での乾きが無く常に同一条件で作業ができます。
  • 印刷後の塗膜はレベリング性に優れておりますので、短時間で平滑な表面状態を得る事ができます。
  • 1液タイプなので印刷性・量産性に優れております。

使用方法

  • 使用前に予め攪拌し、均一な状態にしてから使用して下さい。
  • スクリーンは、ステンレス・テトロンどちらでも使用可能です。
    (テトロン版の場合の最適版メッシュは、#200~300です。)
  • 塗布面は、必ず脱脂洗浄して下さい。
  • 硬化条件については、図Ⅰ“硬化温度曲線”を参照して下さい。
製品の諸特性
試験項目 特性値 測定条件
粘度 200~500Pa·s ※1 VT-04(at 25℃, ローター№2)
面積抵抗値の許容差 ±30% 膜厚7μ~12μ, 硬化条件200℃5分(遠赤)
抵抗温度特性 ±10%(±15%)※2 -30 ~ +100℃
加温放置特性 ±10% 150℃/72Hr
加湿放置特性 ±15% 40℃/95%RH/250Hr
半田浸し特性 ±5% 260℃/10sec
※1: 40Ω/sq (GM-041)は、200~500dPa·s
※2: 200KΩ/sq (GM-204), 2MΩ/sq (GM-205)

焼成温度について

抵抗値表示方法
硬化温度曲線(特性が安定する条件)

カーボンペーストの印刷前準備

保管庫から出したペーストは、使用前にゆっくり、丁寧に攪拌してください。攪拌中に空気が混入するのを防ぐため、急激な攪拌は避けてください。印刷時に一旦容器からペーストを取り出すと、空気中のほこりやゴミなどが混入する可能性があります。また、使用済みのペーストは元の容器に戻さないでください。

印刷後の洗浄

インクの印刷に使用した機器や版はアルコール類などで洗浄してください。

保存と使用期限

容器は蓋をしっかりと閉め、10℃以下の冷蔵庫、もしくは冷凍庫による冷所保管をお願いいたします。常温(25℃以下)かつ未開封の保存可能期間は、出荷日から6ヶ月です。適切な条件下で保管されなかったペーストや、印刷後に再利用されたペーストについては、当社は責任を負いかねますのでご了承ください。

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製品仕様

品番 MOQ 抵抗値 硬度 年度(攪拌後)
(Pa.s)
硬化温度 硬化時間
GM-041 10kg 40Ω/sq 5H 200~500 dPa・s 150℃ 30分
GM-201 10kg 200Ω/sq 5H 200~500 dPa・s 150℃ 30分
GM-202 10kg 2KΩ/sq 5H 200~500 dPa・s 150℃ 30分
GM-203 10kg 20KΩ/sq 5H 200~500 dPa・s 150℃ 30分
GM-204 10kg 200KΩ/sq 5H 200~500 dPa・s 150℃ 30分
GM-205 10kg 2MΩ/sq 5H 200~500 dPa・s 150℃ 30分
※ その他お客様の用途に合わせたご注文も承っております。

抵抗値表示方法

抵抗値表示方法

面積抵抗値は、40Ω/Sq(041)から2MΩ/Sq(205)まで6段階揃っております。

抵抗値表示