• キーの回り込みとは

    キーマトリクスで配線されたキーボードで、ある条件を満たして3キー以上同時に押下した時に 押下していないキーが押下されたかのような現象のことを回り込みと言います。

    例えば、図2のように"A","B","G"を同時に押下した場合、"J"を押下しなくても押下されたように認識されます。
    なぜ"J"が押下されたように認識されるかと言うと、最初にY1のラインに押下しているキーがあるかを調べます。これにはY1をローレベル(GND)にし X1,X2,X3に電圧をかけます。"A","B"のキーが押下されているのでX1,X2のラインはY1に 電流が流れローレベル(押下状態)となります。 しかし、X3はキーがないため電流は流れずハイレベル(開放)のままです。
    これで”A”キーと”B”キーが押下されていることが分かります。 同様にY2のラインについても調べます。 本来は"G"キーのみ押下しているのでX1ラインのみローレベル(押下状態)となるはずですが、 ここでよく見てみるとX2からの電流は、キー"B"、キー"A"、キー"G"を通って Y2に流れていきます。これはあたかもキー"J"が押下されているかの ように見えます。これが回りこみに因るゴーストキーです。

    各接点にダイオードを入れることにより回り込みを回避する事ができます。(図3)
    ダイオードをつけた回路ですと、X2からの電流はキー"B"を通りY1へ流れますが、ダイオードがあるためY2へは電流が流れません。
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  • キーボードのマトリクスにおける回り込みと対策について キーマトリクスとは

    キーボードにはキーマトリクスと呼ばれる格子状の配線パターンがあり各々のキーが接続されています。
    これを、1ラインずつセンスしていきキーの押下状態を検出する方法をとっています。(図1) この様にすることでより少ない本数で多くのキーの状態を検出できるようにしています。
    キーマトリクス