メンブレンスイッチの接点シート(ポリエステルフィルム)には、スクリーン印刷によって導電インク・絶縁インクが印刷されます。 使われるインクは主に4種類です。
種類 | 詳細 |
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導電インク | 銀ペースト・カーボンペースト・ブレンド |
絶縁インク | レジスト |
特徴
銀ペースト(ag)
・抵抗値が低いので、導電用のインクとして用いられます。・環境の影響を受けやすく、酸化やマイグレーションを起こす可能性があるため、必ずカーボンやレジストによって保護します。
カーボンペースト(C)
・酸化に強く、また低抵抗で導電性もあります。銀ペーストの保護に用いられます。接点部、コネクタ接続部には不可欠です。
・接点部、コネクタ接続部位外にも、銀ペーストより少し太めに印刷して、銀ペースト印刷部分を覆い保護することもできます。(オーバーラップ)
ブレンド
・銀ペーストにカーボンを混ぜた導電インクです。
・回路を保護するためのカーボンインクを印刷する必要が無く、印刷工程が減るため、価格が下がります。
・耐久性が少し落ちるため、使用環境によっては不向きな場合があります。
レジスト(絶縁インク)
・絶縁性が非常に良く、導電インクの酸化やマイグレーションの防止に用いられます。
・カーボンよりも導電インクの保護に優れているので、防水仕様等に適します。
・引き回しの面積が狭く、カーボンペーストを太めに印刷できないとき(オーバーラップ出来ないとき)は、レジストで保護します。
・レジストを印刷する分工程が増えるので、価格は若干高くなります。
・ジャンパー回路で回路を絶縁するためにも用いられます。
レジストの硬化
レジストを硬化させるには熱硬化とUV硬化の2方法があります。UV硬化は熱硬化より厚みが出せるため(約50μm)、のり印刷と併用することにより、スペーサーを使わなくても接点の絶縁が可能です。